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インドネシア語大辞典のEPWING版

こっそりと公開していました。

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買ってきて頂いた本と頂いた本

先日、インドネシアに行った方に買ってきて頂いた本。 GM. Sudarta. Bunga Tabur Terakhir: Cinta, Dendam, dan Karma di Balik Tragedi ’65. Jogjakarta: Galang Press, 2011. [ISBN: 978-602-8174-65-7] GM・スダルタ、はて、スダルタとな? と思ったら、『パシコムおじさん(Oom Pasikom)』で有名な漫画家というか風刺画家ではないか。1965年の9月30日事件とその後の赤狩りを取り上げた短編小説集。 関連して、以前、9月30日事件を扱った小説のリストを作成したが、そのリストもまだまだ不完全であることが判明した今日この頃。もちろん、「完璧」にすることは不可能なのだが。(地方の新聞に載った小説なんてチェックしきれないし。) 続いて、頂いた本。 Keith Foulcher, Mikihiro Moriyama, and Manneke Budiman (eds.) Words in Motion: Language and Discourse in Post-New Order Indonesia. Tokyo: Research Institute for Languages and Cultures of Asia and Africa, Tokyo University of Foreign Studies, 2012. [ISBN: 978-4-86337-103-3] この本、アメリカではUniversity of Hawaii Press が、それ以外では National University of Singapore Pressが発売するらしい。そちらのISBNは、978-9971-69-633-7。

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鯨蝋

辞書繋りで、もう一つ。 以前、KBBI3のデータをごにょごにょしていた際、化学式の下付き文字をきちんと下付きにしようと作業していて、どうも分からんし、ググっても出てこない化学式があったのを、ふと思い出したので、ちょっと調べてみた。忘れないようにメモ。 件の単語は、”setin”、英語だと”cetin”だろう。研究社の『リーダーズ』では「【生化】 セチン《鯨蝋の主成分》; パルミチン酸セチル」とある。KBBIにも「軟膏のベースとして、また石鹸や蝋燭の製造において用いられる」とあるし、ググったところ融点も45〜50℃と一致するので、鯨蝋、というかパルミチン酸セチルで間違いなかろう。 このパルミチン酸セチルの化学式は、 CH3(CH2)14COO(CH2)15CH3。(ちなみにというか、言うまでもなく、ググました。化学なんて数十年触れていません。)で、KBBIでの化学式は、C15H11COOC16H33で、なんか違うと。COO(ちなみに、COOの部分のOOがゼロになってた…。)の後では、パルミチン酸セチルの化学式のカッコを外せば炭素も水素も同数、前の部分は、炭素が15で同数、水素が21と11で異なる。これは多分だけれども、KBBIの方が間違っているんでしょう。こんなんたくさんありそうだ。 前述のように、「C15H11C00C16H33」(途中のOOが00に間違ってる式)でググってもヒットするのはKBBI3を使ってるKategloだけ。ということは、それ以外にはこだけがヒットするようになるのだろう。どれくらいでヒットするようになるか。

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Ahmad Tohari

2009年7月にインタビューしたものの、どうしても確認しなくてはならないことがあったので、再びBanyumasまで出掛けて、Ahmad Tohari氏に会ってきた。で、著書まで貰ってきた…。 Ahmad Tohari. Bekisar Merah. Jakarta: Gramedia Pustaka Utama, 2011. [ISBN: 979-978-22-6632-0] これは、1993年発表の同題の小説と、2001年に発表されたその続編 Belantik を一冊にまとめたもの。 Ahmad Tohari (ed.) Kamus Dialek Banyumas-Indonesia. Edisi Baru. Banyumas: Yayasan Swarahati Banyumas, 2007. [ISBN: n.a.] こちらは、バニュマス地方のジャワ語の辞書。ジョグジャやソロなど王都のジャワ語とは語彙が多少違う上、発音も違うと説明を受けた。インドネシア語の ada は、ジャワ語では ana だが、ジョグジャなどでは「オノ」と発音し、バニュマスなどではそのまま「アナ」と言うそうだ。

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インドネシア語-英語の辞書

George Quinn. The Learner’s Dictionary of Today’s Indonesian. Crows Nest: Allen & Unwin, 2001. [ISBN: 978-1-86448-543-1] という辞書を買ってみた。英語→インドネシア語、インドネシア語→英語の辞書が一冊になっていて、$35ドルほど。 ざっと見た感想。ところどころにあるコラムは面白い。ちょっと特殊なのは、語幹(例えば ada)とは別に接頭辞・接尾辞が付いた形(例えば、keadaan, berada, (meng/di)adakan)が別項となっていること。各項目に関連語へのレファランスが付いているとは言え、やや戸惑う。語学・辞書の専門家ではないのだが、これってどうなのだろうか? ひょっとしてクィン式インドネシア語学習法(なんてあるのかな?)に沿ったものなのかな。

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Loan-words in Indonesian and Malay の日本語

Russell Jones (ed.). Loan-words in Indonesian and Malay. KITLV lndonesian imprints. Jakarta: Yayasan Obor Indonesia, 2008. [978-979-461-701-4] という本を見ていたら、中国語起源の言葉はほとんど漢字が付されている一方で、日本語起源の言葉には漢字が付されていない。 例えば kelenteng (中国寺院)は「観音亭」という漢字があり、あぁそうだったのか、と一人膝を叩く。 一方、日本語はこんな具合。 “Kempeitai”(憲兵隊)は勿論のこと  “Kenpeiho”(憲兵補)まで載っていることに驚きつつ、”kempo”の説明に、”self-defence”と”constitution”があることから、「拳法」と「憲法」の両方を指していることが分かる。(まさか、自衛隊の存在を揶揄しているわけではあるまい。)となると本来は別の項目になるべきものだ。 KITLVには日本語についてアドバイスできる人はいなかったのかな?

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先程頂いた本

先程、郵便にて届けられた本。編者さま、ありがとうございます。 森山幹弘・塩原朝子編著『多言語社会インドネシア:変わりゆく国語、地方語、外国語の諸相』めこん、2009年。[ISBN: 978-4-8396-0223-9]

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