ジャワの東端バニュワンギという地方に伝わる Genjer Genjer という民謡がある。かつて Lilis Soeryani という歌手が歌い大ヒットした以外に、1960年代にはインドネシア共産党傘下の女性団体(Gerwani)とか農民団体(BTI)などが抑圧される農民の歌として盛んに歌った。そのため、1965年以降の共産党狩り、共産主義からインドネシア共和国を「救った」ことをその正統性の一つとするスハルト政権下では、「共産主義の歌」という烙印を押され長らく「忘却」されていた。

1998年以降、歴史の見直しが曲りなりにも進む中で、この歌についてもあちこちで触れられるようになった。Lilis Soeryani の CD はないようなのだが、おそらくカセットかアナログ・ディスクから採ったmp3音源はネットに転がっている。1960年代に殺された左派女学生が化けて出て復讐するというB級ホラー映画 Lentera Merah にも使われている。

この歌を Dengue Fever というバンドがカバーした。40 Years of Silence: An Indonesian Tragedyという映画の挿入歌らしい。

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オーストラリアのAsia Bookroomに注文していた本が届いた。

  • Susanne Moon. Technology and Ethical Idealism: A History of Development in the Netherlands East Indies. Leiden: CNWS Publication, 2007. [ISBN: 978-90-5789-156-4]
  • Emma Baulch. Making Scenes: Reggae, Punk, and Death Metal in 1990s Bali. Durham and London: Duke U.P., 2007. [ISBN: 978-0-8223-4115-4]

一冊目はともかく、二冊目は6〜7割方趣味入ってる。これは、7月5日号のKompasの書評に出ていたので気になっていたもの。コンパスのサイトは、過去記事の閲覧に制限があるのだけれども、ここで読めるし、このブログにまるごと引用されている。

書籍以外に買ったもの。

まずは、音楽CD。お気に入りのインドネシアン(バリニーズ)・パンク・バンド、Superman is deadがニューアルバムを出していたので、ゲット。

  • Superman is dead, Angels and the Outsiders! Sony Music Entertainment Indonesia, 2009.

DVDは、Nia Dinata のコレクションが出ていたので、散々迷った末に購入。

  • The Nia Dinata Collection. EZY Enttertainment, 2008.

含まれているディスクは以下の通り。購入に踏み切らせたのは 1 の Ca-bau-kan。VCDは持っていたが、DVDが欲しかった。

  1. Ca-bau-kan.
  2. Arisan!
  3. Berbagi Suami.
  4. Perempuan Punya Cerita.
  5. Arisan! Original Soundtrack. (bonus music CD)

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バッハ・アルヒーフ財団がバッハ全集を刊行した。1951年に、当初は10年計画で、始められた事業だという。これを半世紀以上も維持していく力は、はやりヨーロッパならではなのだろうか。このような文化力は日本にあるだろうか?

バッハは好きだけれど、スコアを買っても仕方がないので買わないけれども。

欧米、特にフランスの、海外における(僕が知っているのはインドネシアだけだけれども)文化活動というのは、持続的で一貫している。文化帝国主義と批判することもできるだろうが、常に感嘆し、羨望のまなざし を送っている。この分野でも日本ときたら…。そりゃぁ、金にはならんけどさぁ。