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鯨蝋

辞書繋りで、もう一つ。 以前、KBBI3のデータをごにょごにょしていた際、化学式の下付き文字をきちんと下付きにしようと作業していて、どうも分からんし、ググっても出てこない化学式があったのを、ふと思い出したので、ちょっと調べてみた。忘れないようにメモ。 件の単語は、”setin”、英語だと”cetin”だろう。研究社の『リーダーズ』では「【生化】 セチン《鯨蝋の主成分》; パルミチン酸セチル」とある。KBBIにも「軟膏のベースとして、また石鹸や蝋燭の製造において用いられる」とあるし、ググったところ融点も45〜50℃と一致するので、鯨蝋、というかパルミチン酸セチルで間違いなかろう。 このパルミチン酸セチルの化学式は、 CH3(CH2)14COO(CH2)15CH3。(ちなみにというか、言うまでもなく、ググました。化学なんて数十年触れていません。)で、KBBIでの化学式は、C15H11COOC16H33で、なんか違うと。COO(ちなみに、COOの部分のOOがゼロになってた…。)の後では、パルミチン酸セチルの化学式のカッコを外せば炭素も水素も同数、前の部分は、炭素が15で同数、水素が21と11で異なる。これは多分だけれども、KBBIの方が間違っているんでしょう。こんなんたくさんありそうだ。 前述のように、「C15H11C00C16H33」(途中のOOが00に間違ってる式)でググってもヒットするのはKBBI3を使ってるKategloだけ。ということは、それ以外にはこだけがヒットするようになるのだろう。どれくらいでヒットするようになるか。

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インドネシア語の辞書

先日、インドネシア語のオンライン辞書Kategloに触れたが、そこで使っている辞書データを調べてみたところ、peribahasaとakronimが分からない。ネット上で公開されているものなら、ダウンロードして、ごにゅごにょすれば持ち運びできる辞書になるのに…。ちなみに、Kamus Besar と Glosarium はPusat Bahasaが公開しているもの。そういえばGlosariumのデータは引っこ抜いてなかった。 その捜索過程で見付けたのが、Library of the Friedrich Ebert FoundationがPDFで公開している辞書。 Ingo Wandelt. Dictionary on Comprehensive Security in Indonesia: Acronym and Abbreviations. Jakarta: Friedrich Ebert Stiftung (FES) Indonesia Office, 2009 [ISBN: 978-979-19998-5-4] Ingo Wandelt. Dictionary on Comprehensive Security in Indonesia: Terminology. Jakarta: Friedrich Ebert Stiftung (FES) Indonesia Office, 2009 [ISBN: 978-979-19998-4-7] まえがきでは以下のように説明している。 The Dictionary on Comprehensive Security in Indonesiaは、 presents modern-day Indonesian security and military terminologies as they appear in texts and written material in their respective referential contexts.

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インドネシア語のOnline辞書

Kateglo (Beta) というインドネシア語のonline辞書サイトを発見した。KBBI3も辞書ソースの一つだが、それ以外は何だろうか。ともかく、”Saat ini terdapat 191178 entri glosarium, 72237 entri kamus, 2012 entri peribahasa, serta 3423 entri singkatan dan akronim.”だそうだ。 “akar”なんてのをpribahasaで調べると、”tiada rotan akar pun berguna (jadi)” なんてのもちゃんとある。 singkatanで “ACDC”を調べるとアンガス・ヤングは関係なくて、きちんと”biseksual”とある。(これは万国共通なのかな?)

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インドネシア語-英語の辞書

George Quinn. The Learner’s Dictionary of Today’s Indonesian. Crows Nest: Allen & Unwin, 2001. [ISBN: 978-1-86448-543-1] という辞書を買ってみた。英語→インドネシア語、インドネシア語→英語の辞書が一冊になっていて、$35ドルほど。 ざっと見た感想。ところどころにあるコラムは面白い。ちょっと特殊なのは、語幹(例えば ada)とは別に接頭辞・接尾辞が付いた形(例えば、keadaan, berada, (meng/di)adakan)が別項となっていること。各項目に関連語へのレファランスが付いているとは言え、やや戸惑う。語学・辞書の専門家ではないのだが、これってどうなのだろうか? ひょっとしてクィン式インドネシア語学習法(なんてあるのかな?)に沿ったものなのかな。

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KBBI daringのURL

とっても便利な Kamus Besar Bahasa Indonesia dalam jaringan = KBBI daring であるが、いつの間にかurlが変っていた。より正確には国民教育省のurlが変っていたのだが、しかし、リダイレクトくらいしてくれても良さそうなものである。それともリダイレクトしている期間に、こちらが気付かなかっただけだろうか? 旧URL: http://pusatbahasa.diknas.go.id/kbbi/ 新URL: http://pusatbahasa.kemdiknas.go.id/kbbi/ http://pusatbahasa.depdiknas.go.id/kbbi/ でも今のところ行けるけど、法律2008年第39号と大統領令2009年47号以降は、省に相当する単語はDepartemenではなく Kementerian で統一されているので、kemdiknas.go.id の方が今後も安心でしょう。 データをダウンロードするスクリプトなんかは書き換えないといかんね。

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Loan-words in Indonesian and Malay の日本語

Russell Jones (ed.). Loan-words in Indonesian and Malay. KITLV lndonesian imprints. Jakarta: Yayasan Obor Indonesia, 2008. [978-979-461-701-4] という本を見ていたら、中国語起源の言葉はほとんど漢字が付されている一方で、日本語起源の言葉には漢字が付されていない。 例えば kelenteng (中国寺院)は「観音亭」という漢字があり、あぁそうだったのか、と一人膝を叩く。 一方、日本語はこんな具合。 “Kempeitai”(憲兵隊)は勿論のこと  “Kenpeiho”(憲兵補)まで載っていることに驚きつつ、”kempo”の説明に、”self-defence”と”constitution”があることから、「拳法」と「憲法」の両方を指していることが分かる。(まさか、自衛隊の存在を揶揄しているわけではあるまい。)となると本来は別の項目になるべきものだ。 KITLVには日本語についてアドバイスできる人はいなかったのかな?

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KBBI3 versi Stardict

世の中、同じようなことを考える人がいるものだ。一年以上前に、Steven Haryantoという人が、KBBI Daring のデータを StarDict 用に変換して公開している。 こういうものを公開して良いものなのかな?と思ったら Menurut pihak Pusat Bahasa, data boleh dipakai/diredistribusi asalkan sumber disebutkan. (Terima kasih untuk Ivan yang sudah mengklarifikasi kepada perwakilan Pusat Bahasa, Ibu Menur Hayati). だそうだ。ほっほう、そうですか。 変換済み辞書の出来は、個人的評価ではいまいち、lema と sub-lema を分離させてしまっているのは見通しが悪くて頂けない。

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