昨日頂いた本

  • マフユディン・ガウス著(後藤乾一編訳)『M.ガウス回想録—戦前期インドネシア留学生の日本体験—』(研究シリーズ No.3)、早稲田大学、アジア太平洋センター、2012年10月。[ISSN: 2185-1301]


著者の Mahjudin Gaus氏は、1933〜39年、当時オランダの植民地だった現在のインドネシアから日本へ留学した第一世代に属し、東京慈恵会医科大学にて正規学位を取得した。時代は違うが、ベトナムなどは東遊運動でそれなりの数の留学生が日本にいたが、戦前にオランダ領東インドから留学した人は限られている。まずその意味で極めて興味深い。

第二に、この回想録はインドネシア語なり英語なりで出版されたものの翻訳ではない。著者が生前に編訳者にタイプ打ちの英文原稿を託したものを翻訳したものであり、この回想録を読めるのは、実質日本語を理解できる者だけである。(日本語を解する)日本人として、これは実にラッキーなことだ。

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