セノ・グミラ・アジダルマ短編集

訳者のお二方より、現代インドネシアを代表する作家セノ・グミラ・アジダルマの短編集をいただいた。

  • セノ・グミラ・アジダルマ(柏村彰夫・森山幹弘訳)『セノ・グミラ・アジダルマ短編集』めこん、2014年。[ISBN: 978-4-8396-0281-9]

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セノ・グミラは、かれこれ20年ほど前に、大学のインドネシア語の授業で触れてから、好きな作家の一人だ。これまでの日本語訳には、『群像』(1997 年11月)に短編が三編(「耳」、「ニンギ市のミステリー」、「証人」)、国際交流基金「開高健記念アジア作家講演シリーズ」第8回(1999)の資料中に、前記の三編に加えて五編がある。後者のうち、「川をゆく歌」、「浴室ノ歌唱ヲ禁ズ」、「ジュ・テーム」、「クララ—レイプされた女性の物語」は、本書に含まれている。(含まれなかったのは、「ハンバーガー、その一、ハンバーガー、その二」。)これらの翻訳は、現在となっては気軽に入手できるわけではなく、こうしてまとまった形でセノの小説を日本語で読めることは、日本人としては幸福なことである。(日本の変態的翻訳文化には感謝してもしきれない。勿論、良い意味での変態であり、自分もそこに加わりたいとは思っている。)

頂いたばかりでまだ読んでいないのだが、時にトリッキーなわざを使うセノの文章を訳者がどのように訳したのか、楽しみである。