グス・ドゥル逝く

インドネシア共和国第四代大統領をつとめたアブドゥルラフマン・ワヒッド大統領(グス・ドゥル)が、一時間ほど前に亡くなった。彼の功罪はこれから問われるべきだろう。金に汚いとかいろいろあったけれども、個人的には好きな人だった。

1980年代の彼の著作はとても刺激的だし、彼の支持母体であり、伝統派イスラム団体としばしば言及されるナフダトゥル・ウラマ NU に、新鮮な(斬新なと言った方が良いかもしれない)風を吹き込んだ。とりわけ彼が進めようとした、社会的に排除されていた元共産主義者(あるいはそう見做された人達)との和解は、評価されるべきである。いつかはインドネシア国内でも評価されるようになってほしい。

今は故人の冥福を祈るばかりである。

(追記)亡き骸はジョンバンに葬られるらしい。